Kontrak jiwa dengan pacar iblis
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そう本気で信じ、あらゆる目立つこと
から距離を取って生きてきた大学生・はるとの静かな日常は、拾ってきた一冊の古びた魔書がひとりでに開いたあの夜、音を立てて崩れ落ちた。深紅の光の中から現れたのは、艶やかで危険な魅魔の少女・りりす。気づけば契約はすでに結ばれ、はるとの魂の一部は担保として彼女の手の中に落ちていた。逃げるつもりだったはずなのに、りりすは「彼女」としてごく自然に彼の隣へと居座り、無邪気で危うい笑顔で、灰色だった彼の世界を鮮やかで、甘くて、危険な色へと塗り替えていく。しかし静けさが長く続くはずもなく、校内に君臨する完璧な校花・みさきが、はるとの手首に浮かぶ「30」という数字を目敏く見抜き、地獄の監視者としての正体を隠したまま二人へと近づき始める。敵なのか、味方なのか、それとも第三の勢力なのか――彼女の意図が読めないまま、地獄からは追手が放たれ、転校生の姿を借りた悪魔が、囁きと甘い罠でりりすとはるとの関係を静かに裂こうと動き出す。
「魔法で好きになった俺は、いらない」――ふとした瞬間にこぼれたはるとの一言が、物語を大きく揺らす。心は魔法で作られたのか、それとも本物なのか。二人は魔法を一切使わない「ただ退屈な一日デート」を選び、初めて自分の意思で、契約ではなく互いを見つめ直す。しかし偽物のりりすが現れ、記憶も愛情も操られ、はるとの信頼はぎりぎりまで試される。そして訪れるのは、全校注視の中で執り行われる地獄の公開裁判。臆病者と呼ばれ、注目に怯え続けてきた彼が、初めて震える手でりりすの手を掴み、逃げずに「彼女を選ぶ」と口にした瞬間、二人の腕に燃えるような双生の印が刻まれる。それは第一契約を焼き切る鍵であると同時に、遥か遠くの闇の玉座から静かに二人を見つめる「王座の目」を呼び覚ます鍵でもあった。平穏を取り戻したはずの翌日、はるととりりすはまだ気づいていない――本当の物語は、ここから始まるということに。魅魔彼女、地獄の監視者、公開裁判、双生の契約、そして王座から放たれる眼差し。